最近やたら名前を聞くようになり話題になっているClubhouse(クラブハウス)。2020年3月にアメリカのスタートアップ企業が始めた音声SNSですが、1年経って日本でも広がりつつあります。
しかし、日本での利用者拡大と同時に問題になっているのが「Clubhouse詐欺」です。Clubhouseを利用した詐欺行為の被害者も既に出ており、専門家からも警鐘が鳴らされています。
電話番号がない招待してもらえない、本名での登録が必要などの面でも他のSNSに比べて個人情報を多く提供しなければならないClubhouse。
Clubhouseを使った詐欺にはどんな手口があるのでしょうか?また、被害に遭ってしまった場合、相談や通報によって解決できるのでしょうか?金銭的被害は取り返すことができるのでしょうか?
このページではClubhouse関連の詐欺行為に関してみていきます。
目次
Clubhouseが詐欺に利用されやすい理由
Clubhouseが詐欺に利用されやすい理由には以下のようなものがあります。
・音声のみのSNSでアーカイブ機能がないので記録が残らない
→詐欺行為をしても証拠が残らない
・「意識高い系の人が使っているイメージ」なので入りたい人が多い
→ミーハーな人の中には情報弱者も多い。クラブハウスやってる優越感がほしい人は騙しやすい。
・招待制のため自由に入ることができず、入るためにお金を払う人もいる
→入りたい気持ちが強い人を利用しやすい
他にもこんな理由で「怖い」と思う人も
クラブハウス怖いな〜と思うとこ。
・本人か分からない人がなりすませること、声とアイコンしか証明がない
・年齢制限がない(未成年者を守る仕組みがない)
・ログが残せない(犯罪や詐欺勧誘、トラブルの場合)
・部屋の規制が通報システムくらいしかない— りんぽん (@rinponconure) January 30, 2021
Clubhouse詐欺の具体的な手口
手口1: 招待します詐欺→金銭被害
Clubhouseでは招待枠が1人につき2人までと限られているため、招待されたいと思っても必ず招待してもらえるとは限りません。そうなると、ますます招待してほしい気持ちが強くなってしまいます。
そこに目をつけたのがこの詐欺手口です。Twitterやヤフオクなどで「Clubhouse招待します」というような投稿をしたり、商品を出品して、先にお金を支払わせて実際には招待せずにトンズラするというもの。
「お金やアマゾンギフトだけもらってトンズラされた」という被害が既にいくつも出ています。
@takkii_monst
詐欺られたー。ほんとに恥ずかしい。この人金だけ取るので気をつけてください。
別垢でPayPay送ったすぐブロックされました。
騙された私が悪いですが、騙す方も悪いです。#clubhouse#clubhouse招待 #詐欺 pic.twitter.com/P7aNLNikR2— chan😯😯😯 (@PadChanhata) January 29, 2021
会社の同僚がメルカリでクラブハウス招待詐欺にあったと聞いて爆笑した🤣🤣🤣
— 去勢されかけ太郎 (@gomi__tinpo) February 2, 2021
お金を払って招待してもらうことが悪いわけではないですが、トラブル時に泣き寝入りにならないプラットフォーム(メルカリなど)を使う、入金は招待後にする交渉をするなどで被害を避けることができます。
手口2: 招待します詐欺→電話番号被害
Clubhouseに招待してもらうには、招待者に電話番号を教えないといけませんが、その電話番号を悪用されるケースもあります。
例えばこんな可能性があります。
宅配業者を装った詐欺メールにあなたの電話番号が記載され、知らずに個人情報を入力したメール受信者からあなたに「荷物がまだ届かないぞ!」というクレーム電話が大量にくる。
あなたは電話番号を悪用され、さらに詐欺メールを受信した人たちは名前、住所、電話番号などの個人情報を詐欺師に渡してしまうことになります。
それらの個人情報はそのまま別の詐欺に使われることもあれば、見込み客リストとして詐欺業者や電話営業の会社に売られてしまうケースもあります。
まさかClubhouse詐欺ですか?怖すぎるんですけど。#クラブハウス #iPhone持ってねーし pic.twitter.com/MtvnLTgsys
— 今谷 修司 (@COMMUNE_IMATANI) February 1, 2021
手口3: Clubhouse内詐欺→金銭的被害
これは音声のみのSNSというClunhouseの特性を生かした詐欺になります。
Clubhouseでは閉ざされた空間で音声のみでコミュニケーションしますから、その中で価値のないの高額商品(セミナー、コンサルティング、情報教材等)をさも価値のあるもののように勧められ購入させられるパターンです。
メールやWEBサイトで購入を勧められるよりも、人の声で直接セールスをかけられ、説得されるとついつい買ってしまうという人は多いのです。
商品を買ってしまったとしても、セールスだけが上手な人の商品は中身がなく「稼ぐ方法とは、、、私と同じことをやることです!」というくらいしか人に教えられる情報は持っていませんので注意が必要です。
くれぐれも力強い言葉で離されたからと信頼してしまったり、押し切られて価値のないものを購入してしまうことのないようにしましょう。
Clubhouse詐欺にあった場合の相談や通報方法
基本的に警察になるが証拠がないことには動いてもらえないので、クラブハウス内の音声を録音したもの(規約上禁止ですが身を守るためです)、金銭を払っての招待の場合ならそのやりとりの記録スクショなどがあったほうがいいです。
会話に参加するときは常に録音する。
面識のない人からネット上で正体を受けるときはやりとりを全部記録する。
このくらいのことはしておいた方が良いですね。
Clubhouse詐欺の被害者にならないために
Clubhouse詐欺についてみてきましたがいかがでしたでしょうか?もし既にClubhouseに招待されて無事入会できているのであれば、おかしな儲け話にだけ気をつけておけばOKです。
もしまだ招待されておらず、招待してほしいと思っているのであれば、できるだけ面識のある友達や家族、知人から招待してもらうようにしましょう。これだけの勢いで広まっていればそのうち招待してくれる人が出てくるはずです。
昔MixiというSNSが同じく招待制をとっていましたが、結局最後は招待制ではなく誰でも登録できるようになりました。招待制にしていたとしてもあの手この手で裏口から入ってくる人が多かったんですね。
同じようにClubhouseも現在は2人の招待枠ですが、5人になったという人もいますし、待っていればそのうち誰でも入れるようになる可能性が高いので焦らずにいきましょう。