元日本代表ミッドフィルダー香川真司選手(31歳)のギリシャ1部ギリシャスーパーリーグの名門クラブ「PAOK(パオック)」への移籍が報じられました。
ドイツのドルトムントやイングランドの超名門マンチェスター・ユナイテッドでのプレー経験もある香川選手が、なぜギリシャに移籍?ギリシャに行くくらいなら日本に帰って来ればいいのに、という声もきかれます。
ギリシャリーグはJリーグよりもレベルが低いのでしょうか?また、欧州5大リーグと比べるとレベルは落ちるのでしょうか?
このページでは香川選手のギリシャでの年俸や背番号、移籍の理由についてご説明します。
目次
香川真司のギリシャPAOKでの背番号は?
香川選手のPAOKでの背番号は「23」です。
これは香川選手が大ブレイクした愛着あるドイツ・ドルトムント時代につけていた背番号で、香川選手本人からの希望で23と決まったようです。このことからも香川選手のギリシャ移籍に対する本気度が伝わってきますね。
香川真司、
ギリシャ1部PAOK移籍!新しい背番号は23番!⚽️🇬🇷 pic.twitter.com/uHDaCu3oo3
— ボランチ@ウイイレアプリ攻略サイト (@volante_info) January 27, 2021
ギリシャPAOKでの香川の年俸と契約金は?
PAOKでの香川選手の年俸ですが、1部では年俸総額1億円超と報じられていますが、これは契約期間である1年半の合計の数字。正確には次のような契約となっているようです。
入団時〜今季終了までの半年間:25万ユーロ(約3200万円)
その後、契約終了までの1年間:60万ユーロ(約7600万円)
合計:1億800万円
日本人サッカー選手の年俸は野球選手より低いことが多いので、日本人選手でこの金額は本当にすごいことです。Jリーグで1億円以上の年俸の方はそれほど多くないですし、平均年俸は3442万円。総額1億円以上契約は、PAOKからの期待の表れといえますね。
また、契約金に関してはネット上に情報がありませんでした。
ギリシャリーグ1部のレベルは?Jリーグと同じくらい?
香川選手の移籍するギリシャリーグですが、日本ではあまり知られておらず、いろいろと誤解や疑問を生んでいるようです。
「ギリシャよりJリーグの方がレベルが高いのでは?」
「欧州5大リーグならいいけど、ギリシャリーグって微妙では?」
「都落ちと同じようなもん?」
そこで、実際に欧州5大リーグと、Jリーグ、そしてギリシャリーグのレベルを調べてみると、次のようになりました。
世界のプロサッカーリーグのランキング
1位 プレミアリーグ(イングランド)
2位 リーガ・エスパニョーラ(スペイン)
3位 セリアA(イタリア)
4位 ブンデスリーガ(ドイツ)
5位 リーグ・アン(フランス)
・・・
22位 スーパーリーグ(ギリシャ)
・・・
32位 Jリーグ(日本)
(参考:footballdatabase)
1〜5位は欧州5大リーグで占められています。そして22位にギリシャのスーパーリーグ、32位にJリーグとなっています。つまり、ギリシャリーグはJリーグよりもレベルが高いということですね。
そんなギリシャリーグ1部の中でも香川選手の移籍するPAOKは3度の優勝だけでなく、ギリシャカップを7回制しています。直近では2019-2019シーズンでリーグ制覇。ちなみに、30クラブのうち過去1度も2部リーグに降格したことがないのはPAOKの他に2チームしかないので、古豪であり名門チームと言えます。
しかしながら、欧州5大リーグはもちろんのこと、日本人選手の欧州チャレンジの実質上の登竜門となっているベルギーリーグ(8位)、オランダリーグ(10位)、ポルトガルリーグ(7位)などに比べてもレベルは落ちてしまうようです。
香川真司のギリシャリーグ移籍の理由は?
いったいなぜ香川選手はギリシャのスーパーリーグに移籍することになったのでしょうか?香川選手のここ最近の状況と合わせてみていきたいと思います。
昨季スペイン2部リーグのサラゴサでは31試合に出場し、4得点、2アシストを記録した香川選手。しかし、クラブの成績は振るわず、クラブが目指していた1部リーグへの昇格は叶いませんでした。
(ちなみに、同じくスペイン2部だった岡崎慎司選手の所属クラブSDウエスカは見事1部リーグへの復帰を果たしており、スペイン1部リーグでの「シンジダービー」をみたかったという声も少なくありませんでした。)
また、香川選手の高額年俸もクラブにとっては負担となっており、構想外となってしまい、昨年10月に契約を解除されてしまっていました。その後も諦めなかった香川選手はトレーニングを積み、スペイン国内のクラブから声がかかるのを待っていましたが、残念ながらどこからも声はかからず・・・。事実上、「無所属=無職」状態でした。
昨季サラゴサでプレーした香川真司選手がギリシャPAOKサロニカへ移籍🇬🇷
1年でスペインを離れるのは本当に寂しいですが、新天地での活躍を心から願っております🤗
Mucha suerte💪#香川真司 #PAOK #ギリシャ #HISはボルシア・ドルトムントのリージョナルパートナーです pic.twitter.com/EmJ1ReMHi9
— ⚽️HISスペイン・サッカー観戦🇪🇸 (@HISSPAINSOCCER) January 27, 2021
そんな中、日本での古巣であるセレッソ大阪への復帰も噂されるなど、その去就が注目されていましたが、香川選手はSNSで日本復帰を完全否定。
「自分として欧州でまだやるべき事がある。ここ数週間の中で自分なりの決断を欧州で出来ればと思っています」
と、あくまで活躍の場を欧州に求めていることを主張していました。
そんな香川選手に目をつけたのがギリシャ名門のPAOKだったというわけです。PAOKは現在リーグ戦で17試合を戦い、勝ち点35の4位となっており、シーズン終盤に向けて優勝争いを演じ、優勝するためにも香川選手を迎え入れたのです。
引き続き欧州でプレーしたい香川選手と、優勝争いのための戦力補強をしたいPAOKの思惑が合致したということですね。
ギリシャリーグの試合は日本でもみられる?
現在のところ、日本でギリシャリーグの試合がみられるチャンネルやVODサービスはありません。香川選手の活躍によって、今後ギリシャリーグの注目が高まればDAZN(ダゾーン)、WOWOW、スカパー!、Amebaプレミアムなどでみられるようになるかもしれません。
香川真司ギリシャリーグPAOK移籍まとめ
香川選手のギリシャ移籍についてみていきましたが、香川選手の欧州にこだわる気持ちの強さ、そしてPAOKの優勝にかける気持ちのよくわかるエピソードでした。
日本のファンとしては
・セレッソ大阪などのJリーグのクラブへ移籍して欲しい!
・日本で彼の活躍がみたい!
という気持ちもあるようですが、香川選手本人がヨーロッパでのプレーにこだわって今回の移籍を決めたのですから最後まで応援したいですね。
まだ31歳ですし、ギリシャで大活躍すれば欧州5大リーグから再びお声がかかるかもしれません。これをきっかけに、今まで馴染みのなかったギリシャリーグに注目してみるのも面白そうですね。